2013年1月15日火曜日

頸肩腕症候群について

ボクがここ一年半近く患っている、頸肩腕症候群について、自分の体験をもとに、その病状等について書いてみたいと思います。
目的は、「ボクの」頸肩腕症候群についての理解と認知です。想定読者、対称読者は、今後私と仕事などでお付き合いして頂く可能性のある方や、あとは同業者です。

頸肩腕症候群とは何かについてですが、これについては専門家の書かれたものを読んで頂くのが最も正確だと思います。
先のページに記述されている通り、慢性的な疼痛という共通の症状はあるものの、その部位は人それぞれ異なります。「ボクの」とわざわざ強調したのは、このためです。

というわけで、「ボクの」頸肩腕症候群の病状について。まず、同じ頸肩腕症候群を患われた方の書かれた耐病記があります。これを読んで頂きたいです。くだけた文章ですが、内容は至極真っ当なものです。四章以降の友人の話と、全体的に自分を責めすぎている嫌いがあるところを除けば、殆どの部分に共感を覚えます。
とはいえ、ボクの考えやの全てが書かれているわけではないので、以下にその残りの部分を簡単に記述します。

最初に、これは"頸肩腕障害などの上肢障害認定マニュアル"にも記述されていることなのですが、どの程度の療養で治るか、診断を下すことが難しい、という問題があります。これは精神的にも、人生設計の上でも、大変辛いです。実際、ボクは初診では半年以上かかるといわれましたが、一年以上が経過した今でも、まだ完治するビジョンが見えないというのが正直なところです。

次に、頸肩腕症候群は、他人から見てはっきりと分かる病状というものがないため、理解を得にくいという問題があります。本当に痛みが酷いときには、基本的にはそもそも人前に出ません。この辺りの事情はヘルニア等と同様のものだと思います。
更に、これは一般にいえることではないと思うのですが、ボクの場合は、人に会ったりする時には、一時的に痛みが治まるもしくは軽減される傾向があります。痛みが楽になるというと、良いことのように聞こえるかもしれませんが、実際には周囲からの理解を得にくくなる、つい無理をしてしまうなどの問題があると感じています。人と別れたり、自宅に帰ったりすると途端に分かりやすく痛くなりはじめるのが、面白いというか不思議というか…

また他には、これも一般にいえることではないと思うのですが、何をするにしても、その先にある痛みのことを考えてしまうせいだと思うのですが、兎に角実行力が落ちました。スロースターターどころか、そもそもスタートできないなんてこともよくあります。情けない話です。

あとは、気圧の低下に弱いです。天気の崩れはじめは大体痛みが強く体を起こすことも辛くなります。病因が神経等にあるのかもしれません。寒さにも弱いのですが、こちらは気圧と違い対策するので、気圧に比べれば幸いにも苦労することはそれほどありません。
神経というと、個人的な感覚の話になってしまうのですが、自分の感じる痛みには「筋肉痛のようなもの」と「神経痛のようなもの」の二種類があるような気がします。

もっと具体的な話でないと分からない、と思われる方もいると思うのですが、仰向けに寝る以外の大体の行為は基本的に辛いので、書いているときりがありません…
少しだけ書くと、買い物や自炊、お風呂の掃除やシャワー、ドライヤー等、日常生活の様々な行為が辛いです。大変です。
前述の耐病記にもありましたが、つり革も辛いです。階段の上り下りも辛いです。電車の待ち時間に立って待っているのも辛いです。ありていにいうと、電車での通勤がかなりの苦痛、負担になります。
他には、今まさに行っているタイピングも当然辛いです。意外かもしれませんが(というかボクにとって意外なことなのですが)指に対する負担はそこまでありません。寧ろ、同じ姿勢を保ち続けることの方が、特に腕をあげ続けることが辛いです。これを静的筋肉疲労とか静的作業とかいうそうです。読書なども同様の理由で辛いです。
これ以上続けても、ただの不幸自慢大会みたいになってしまうので、この辺りでおしまいにしておきます。

忘れてました。"線維筋痛症ハンドブック"には以下のような記述があります。
頸肩腕症候群では、左右いずれかの半身縦割り型感覚障害を呈する症例が少なからず認められる。(中略)重症化の指標のひとつであると考えられる。
残念なことに、ボクの体の痛みは、上肢は指、手首、腕辺りまでは左右どちらも痛いのですが、その他の部位に関しては右半身に出ることはあまりありません。上肢も、左右で比較すると左のほうが症状が重いです。
追記:左半身を中心に出ている、ということです。重症化の指標のひとつに当てはまってしまっている、ということです。

大体こんなところです。

追記:書き忘れていました。以前からたまにあったのですが、特にここ最近、長時間の睡眠が全くできなくなっています。
筋弛緩作用と鎮静作用のあるデパスのジェネリックを飲んでいるのですが、もう飲み始めてから一年以上経っており、かなり耐性がついてしまっています。鎮痛効果が弱くなってしまっているのも辛いのですが、何より困るのが、作用時間が短くなっていることです。4 時間もすると明らかに痛くなり始めます。このせいで、長くても 4 時間程度しか眠ることができません。

追々記:新たにメイラックスのジェネリックを処方され、飲み始めてから、睡眠についてはかなり改善されました。

0 件のコメント:

コメントを投稿